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三種の肴

三種の肴とは
鮑、栗、昆布。
その由来は
「敵を打ち(打ち鮑)
  、勝ち(勝ち栗)
  、喜ぶ(よろ昆布)」
という祝い言葉に合わせたもの。

栗7個、熨斗鮑を5枚、昆布は5切れ。

食べ方にも決まりがあって

左手で打ち鮑を取る。
熨斗(のし)にした鮑は三角の板状。
まず先が広がった方を食わえ、
方向を変えて狭い方から広い方に齧っていく。
(末広がりを意識している)
齧り方は3ヶ所歯を立てること。

勝ち栗は一個も食べればよい。
皮は剥いてある。

昆布は左右の端を千切り、真ん中の部分を齧る。

これが三種の肴。

これと三献の盃を合わせて
【三献の儀】となるそうだ。

馬鹿馬鹿しく感じられますが
現代と違って毎日が想像出来ないほど
緊張にさらされている戦国時代では出陣前に
こういった厳粛な儀式も必要だったんだなあと
感じました。

あの信長さえも出陣前には軍杯の祝酒をもった
と伝えられています。

利己的と思われる人間でも
イザというときは何かに縋ってしまうのが
本当の姿なのでしょうか。